「情報も幸せも運び、多くの人を笑顔にする!」未来の乗りもの勢ぞろい ジャパンモビリティショー総集編

コロナ禍を経て4年ぶりに開催される自動車ショー。自動車業界の “未来” が所せましと紹介されていますが、車だけではありません。

人がコックピットで操縦するロボットに…

4人を載せて移動できる4足歩行型の乗り物。

そして空飛ぶ車…。新たな近未来の乗り物も体感できる展示で多くの人を呼び込もうとしていました。

トヨタ

小林康秀 キャスター
「佐藤社長新体制となって初めてのモビリティショー、多くの人が詰めかけています。どんな発表が行なわれるのでしょう?」

トヨタ 佐藤恒治 社長
「みなさま、おはようございます。クルマ屋らしいバッテリーEVを作ります」

世界販売1位のトヨタ。今回初めて公開したのは、高級車ブランド・レクサスの次世代EVです。2026年に投入予定です。バッテリー性能の向上で航続距離は従来の1.7倍、大台の1000キロ。充電時間は30%短縮され、20分で済むということです。目玉は車の「知能化」です。

指をさすと街の情報を教えてくれる車です。AIがドライバーの指さす方向を検知。店の情報まで教えてくれ、予約も可能です。

ソニー×ホンダ

そしてホンダとソニーが共同開発した車です。

小林康秀 キャスター
「こういう形で画面をいろいろ触ることができる。まさに家電と車が融合した近未来の車という感じ」

こちらは、ホンダが開発した自動運転タクシー。四隅の煙突のような所にセンサーでしょうか。2026年から都内でサービスを開始予定です。一定条件のもとで完全な自動運転ができるため、運転席はありません。

ホンダ 三部敏宏 社長
「売り切り型のビジネスモデル、このままではビジネスモデルは成り立たない。既存の枠にとどまることなく、あらゆるビジネスの可能性をスピード感を持って広げていくことが重要。もう立ち止まっていたら生き残ることは絶対できない」

BYD(中国)

小林康秀 キャスター
「東京のモーターショーに初参加した中国のEVメーカーBYDです。ひと際多くの人が詰めかけています」

EVでは世界トップの販売数となったBYDです。こちらの大型のSUVは2000万円越え。実はその場で360度回転することもできるんです。

マツダ

EVの中で、注目を集めていたコンセプトカーを発表したのが、マツダです。

小林康秀 キャスター
「新たな、真っ赤なスポーツタイプのコンセプトカーです」

マツダ 毛籠勝弘 社長
「低いボンネットを生かした唯一無二のプロポーション。それを実現させるコンパクトでレイアウトが自由なツーローターのロータリーEVシステム」

マツダの技術の象徴でもあるロータリーエンジンを発電機として載せて、バッテリーの電力が低下したら発電して電気を送るロータリーEV。エンジンに使える燃料の種類が増えるため、実質、カーボンニュートラル走行も可能になります。

「走る喜びやマツダの独自性をこの車で伝えたい」と話す毛籠社長。この車で未来を “想像” してほしいと話していました。

マツダ 毛籠勝弘 社長
「この車は、屋根は開きません。ただ、フロントピラーのところから黒い線がパーテーションのように入っている。いかにも屋根が開きそうにも見えるし、いろんなヒントとみなさんの想像をかき立てるもの。内装は岡山のデニムの藍染めになっていたり、いろいろ若いエンジニアたちが将来の車はどうあるべきかという考え方で作ってくれている」

会場では、この車の将来の運転を想像させるバーチャル体験コーナーもありました。

小林康秀 キャスター
「あっ、車が浮きました! 車が飛び交っています。これはいつの世界でしょう。もっと先の未来でしょうか」

日本自動車工業会 豊田章男 会長
「われわれ日本のメーカーは、世界の道で、移動手段である自動車で、いろんなものを運んでいると思うんですよね、情報も運ぶ。幸せも運んでいる。そして多くの方を笑顔にする、そんなモビリティになることは、みなさん方に応援いただきたいですし、そんなモビリティを考えている会社が日本にあるので、ぜひともそういう会社を勝たせないとね」

© 株式会社中国放送