3連休初日、楽しいはずの祭りで悲惨な事故が起きてしまいました。
【写真を見る】原因は“例年と違う下り方”？ 祭りの山車が横転1人死亡 18人が重軽傷 「4年ぶりの祭り」という背景もあったか=静岡・伊豆の国市
静岡県伊豆の国市で祭りの山車が横転し、19人が死傷する事故がありました。
＜三島乾児カメラマン＞
「伊豆の国市三福です。まつりの山車が倒れ、救急隊と警察が駆け付けています」
11月3日午前8時45分ごろ、伊豆の国市三福で「お祭りの山車が転倒した。けが人がいます」などと近くにいた人から警察に通報がありました。
＜山車運行の交通整理をしていた男性＞
「ガタガタって、ドテ、ドンって。振り返ったら山車が転がってた」
Q.何人くらい倒れていた?
「10人以上ですね。山車が振られてるから飛び降りてる人もいるだろうし、土手にぶつかったかもしれないし」
事故が起きたのは、伊豆箱根鉄道・田京駅から約1キロほどの川沿いの道路。
3日は、現場近くの廣瀬神社の祭りで田京地区の山車が緩やかな坂道を下っていたところ、止まらなくなり、山車が横転したものとみられています。
この事故で、山車の運行に携わっていた72歳の男性が運ばれた病院で死亡し、小学校低学年の男児を含む18人が重軽傷を負いました。
川を渡り、左に曲がったところ、坂道で突如、横転した山車。
横転の瞬間を目撃した住民は、坂道の下り方が例年と違っていたと話します。
＜横転を目撃した住民＞
「例年だと上から来て、引き手の人がブレーキを掛けるために後ろに回って坂を下りてくる。山車の後ろでブレーキをかけて急な坂を下っていく。ただ今年は、引き手が左折したまんま曲がって降りてくる。急に坂になっているので、落ちた」
例年は「引き手」が坂を上り、山車のロープを引きながらブレーキをかけながら下ります。
しかし、今回は、引き手が山車の前にいたことでブレーキが利かず、山車はつんのめるように倒れ、坂道を滑りながら横倒したといいます。
この事故、コロナ禍を経て「4年ぶりの祭り」という背景もあったとみらます。
＜横転を目撃した住民＞
「4年ぶりのお祭りで田京区は5年ぶりに当番が回ってくる。だから経験者がいないの、いきなり坂道を降りてくることになる。誰が考えてもあそこを下ったら危ないし、鉄の車輪だからブレーキなんてきかない。嫌な予感が当たってしまった」
祭りの経験者が例年よりも少なかった事が事故につながってしまったのか。
警察は、祭りの関係者から話を聞き、横転に至った詳しい原因を調べています。
