所蔵史料を後世へ、熊本大がCF 研究継続、ネット公開も

クラウドファンディングへの協力を呼びかける熊本大図書館長の宮崎誓教授=1日、熊本市

 所蔵史料の保全や修復のため、熊本大はクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。1口千円からで目標金額は300万円。史料をインターネットで公開する国際規格のデジタルアーカイブの整備も見据える。担当者は「史料の保全と研究の継続のためには資金が必要だ」と訴える。

 熊本大が所蔵する熊本藩筆頭家老松井家の文書は約3万6千点に及ぶが、虫食いなど劣化が進み、研究や外部の機関への貸し出しに支障を来している。大学予算は年度内に使い切る必要があり、年度をまたぐ期間がかかる修復は難しいことからCFに乗り出した。

 CFの期間は来年1月22日まで。問い合わせは熊本大図書館、電話096(342)2221。

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