航空石川19連覇 全国高校ラグビー県予選 

突進する航空石川のカイアヌアヌ(中央)=金沢市営球技場

  ●鶴来に82―3、花園切符つかむ

 第103回全国高校ラグビーフットボール大会県予選最終日(3日・金沢市営球技場)決勝が行われ、航空石川が鶴来を82―3で破り、創部3年目からの連覇を19に伸ばした。航空石川は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。

 航空石川は前半2分に槇村紫勇のトライで先制し、前半に7トライ、後半に5トライを奪った。片岡駿が3トライ、川上聖翔とカイアヌアヌ・セニセニが2トライ。小嶋眞心が12本中11本のゴールを成功させた。

  ●中山「自分たちの攻めできた」 監督「全国4強目指す」  

 50メートル5秒69の航空石川・中山二千翔(にちか)主将は自身のノートライに「不満が残る」としながら「ディフェンスからボールを奪ってトライにつなげる自分たちの攻めができた」と仲間をたたえた。

 今大会は4チームが出場し、シードの航空石川は決勝が初陣だった。競技人口の減少は深刻で、今年は過去最多となる9校による合同チームが出場。「1強」の航空石川にとっても練習相手が確保しにくいという課題がある。シアオシ・ナイ監督は「石川県全体の問題」と複雑な思いをのぞかせ「勝ってラグビーの楽しさを伝えたい。全国4強を目指す」と意気込んだ。

  ●鶴来・田島、意地のゴール

 10年連続で決勝で航空石川に屈した鶴来だが、昨年に続く完封負けは阻止した。後半13分、1年・田島翔大のペナルティーゴール(3点)が成功すると、航空石川の応援席からも拍手が飛んだ。「決まってホッとした」と田島。王者相手に最後まで走り抜いた選手たちには充実感ものぞいた。

ペナルティーゴールを決めた鶴来の田島
19連覇した航空石川

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