越前そばvs信州そば、東京で味比べ対決した結果… 福井県と長野県が初企画

福井、長野両県が自慢のそばをアピールした味比べ対決=11月3日、東京都港区の増上寺

 全国的に有名な長野・信州そばと、福井県の越前そばの味比べ対決が11月3日、東京都港区の増上寺で開かれた。来年3月16日の北陸新幹線福井県内延伸で両県、東京が直結するのを前に、自慢の味をアピールし来県を呼びかけた。

 文化放送のリスナー感謝イベント「浜祭」の一環として両県が初めて企画した。越前そばはつゆを直接かけて大根おろしとかつお節、刻みネギをのせるおなじみのスタイル。対する信州そばは比較的白く、のどごしの良い細いめんが特徴で、この日はつゆを直接かける冷やしかけそばスタイルで提供した。

 それぞれキッチンカーを並べ、午前と午後の計4回、100食ずつ無料で振る舞い、なくなるまでの時間を競う計画だったが、どの回もスタート前から整理券を求める行列が100人に達し、結果は引き分けに。甲乙付けがたい味であることを裏付けた。

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 夫婦で茨城県から訪れた女性(48)は、夫と二手に分かれて両県の整理券の列に並び食べ比べた。「関東では信州そばがなじみがあるけど、越前そばもめんの口当たりが良く、つゆも好みだった。新幹線が開業したら味わいに行きたい」と笑顔で話していた。

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