京都の秋の風物詩「丹波霧」連日出現 雲海が幻想的な夜明け演出

集落をすっぽりと埋め尽くした霧。朝日が照らした(2日、京丹波町広瀬)

 京都府丹波地域の秋の風物詩「丹波霧」が京丹波町内で連日現れている。同町和知地域では、山あいを伝って流れる霧が朝日に照らされ、幻想的な夜明けを演出している。

 丹波霧は、昼と夜との寒暖差が大きく、風の少ない晴れの日に出現する。2日は午前5時半ごろの町内の気温が8度で、前日の日中が20度を超える日和だったため、好条件がそろった。

 標高約300メートルの撮影スポットにはしっとりと冷たい空気が漂い、麓の集落をすっぽりと覆う雲海が、ゆったりと流れていった。

 午前6時半ごろを過ぎると、山の陰から朝日が差し込み、真っ白な「海面」がオレンジ色へと染まっていった。

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