11月権利確定の【配当利回り】ランキング、4.5%超えの1位はあの企業

日本の高配当銘柄を選んで、配当金で安定収入をコツコツ積み立てることを目指して投資するスタイルが投資家から人気です。高配当銘柄への投資は、収益の安定性とリスクの分散を求める投資家にとって魅力的といえます。

今回は、2023年11月2日(木)現在のデータをもとに、11月権利確定銘柄の配当利回りトップ5を紹介します(中間配当が11月でも、中間配当が出ていない企業は除いています)。


【1位】バイク王&カンパニー(3377)

「バイクを売るのも買うのもバイク王!」をコンセプトにオートバイ買取・販売店「バイク王」を全国展開する企業で店舗数は78店舗(2023年10月4日現在)。広告投下や販売強化キャンペーンなども行い、知名度も高い企業です。

コーポレートミッションとして「まだ世界にない、感動をつくる。」を掲げ、「バイクライフの生涯パートナー」の実現をビジョンとしています。バイクの仕入においてより需要の高い高市場価値車輌の確保を継続。ECサイト「バイク王ダイレクト」で使用できるポイントがもらえる株主優待も出しているので、気になる方は調べてみてください。

企業名:バイク王&カンパニー
株価:665円
最低投資価格:66,500円
配当利回り(予想):4.51%

【2位】オオバ(9765)

大正11年(1922)創業で、100年以上の歴史を持つ老舗企業。調査測量、計画設計、区画整理、地理情報システム等が柱の建設コンサルティングを手掛けています。期間や狙いなどの異なる民間、官庁両方の基準に対応できることや民官両方を手掛けるコンサルティングの幅の広さ、ほかの部署や支店とも連携して仕事に取り組めることが強み。直近の決算では粗利率が改善しており、トップラインは順調に拡大している模様です。

企業名:オオバ
株価:923円
最低投資価格:92,300円
配当利回り(予想):3.68%

【3位】サムティ(3244)

不動産の開発・売買事業を中心に業容を拡大する独立系総合不動産会社です。販売部門を自社内で持たず、法人顧客(ファンド運用会社等)を取引対象とするBtoBの収益不動産を企画開発に特化していることが強み。

足元では国内外の投資家が不動産投資に積極的であることから物件販売が想定以上に進んだほか、為替の円安も寄与し、第三四半期決算では2桁増収増益、通期業績予想の上方修正を行っています。また同社が参画するホテルの稼働率や単価もインバウンド需要などを背景に好調です。

企業名:サムティ
株価:2,481円
最低投資価格:248,100円
配当利回り(予想):3.62%

【4位】サーラコーポレーション(2734)

明治42年(1909)創業でその歴史は110年超。都市ガス事業の豊橋瓦斯株式会社を起源とする、愛知県三河・静岡県遠州エリアを中心に展開するエネルギー会社。都市ガス・LPガスなどエネルギー供給事業が柱で、ほかにも生活関連企業など暮らしとビジネスをサポートする事業を多角的に展開しています。今年は省エネ・環境基準であるLCCM住宅や、ZEH基準を先取りした新商品であるSINKA(シンカ)シリーズの販売も開始しています。

企業名のサーラは「Space Art Living Amenity」の頭文字を使った造語となっており、生活空間をより美しく快適にという想いが込められているそうです。足元ではエネルギー&ソリューションズ事業が大幅増収となっており、為替予約に係るデリバティブ評価損益の影響を除く連結配当性向30%を目途として配当を行うことを基本方針としています。

企業名:サーラコーポレーション
株価:744円
最低投資価格:223,400円
配当利回り(予想):3.49%

【5位】インターアクション(7725)

1992年に設立された企業で、撮像素子CMOSセンサー、CCD検査用光源装置などに強みがあります。IoT関連事業、乾燥脱臭装置本体や排ガス処理装置メンテナンスなどの環境エネルギー事業、精密除振装置などのインダストリー4.0推進事業などを手掛ける企業です。半導体であるCCD・CMOSイメージセンサの製造に欠かせない検査用光源装置や瞳モジュール(R)を開発しており、瞳モジュール(R)については段階的に自動製造機を導入し、成長投資をすることで国内外の市場シェア 100%獲得を目指しているとのこと。

24年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は落ち込んだものの、国内顧客の先行投資等で受注高は増加。通期計画に対する進捗率は5年平均とほぼ同水準だったよう。従来無配としていた今期の上期配当を10円(前年同期は無配)実施するとしています(年間配当は35円)。

企業名:インターアクション
株価:1,005円
最低投資価格:100,500円
配当利回り(予想):3.48%


高配当銘柄を選ぶということは、配当利回りが高い銘柄なのでシンプルに持っているだけで収益を増やせるというのがメリットです。

ただし、高配当銘柄を選ぶ前に、企業の財務状況や将来の収益性を評価することが重要です。高配当が持続可能かどうかを確認しましょう。また高配当銘柄は一般的に安定性を重視していて、その分成長性に疑問符が付く銘柄もあり、そうなると将来的な資本利益が制約される可能性がありますのでご注意ください。また権利確定前に利回りを狙った買いが入ることや、権利落ち後に下落することも想定されるのでご注意いただきたいです。

この連載が少しでもあなたの投資の参考になれば幸いです。

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