「監督年俸市場のリセット」を狙うカウンセル 監督の待遇向上へ

先日、米全国紙のボブ・ナイチンゲール記者が「メジャーリーグの監督の年俸は安すぎる」とのコラムを公開したばかりだが、ブリュワーズとの3年契約が満了し、複数のチームによる争奪戦が繰り広げられているクレイグ・カウンセル監督は、メジャーリーグの監督の待遇をアップさせるために「監督年俸市場のリセット」を狙っているようだ。地元紙「ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル」のカート・ホッグ記者とトッド・ロジアック記者が伝えている。

地元紙の両記者によると、カウンセルは依然としてブリュワーズとの契約更新を望んでいるという。ただし、それはブリュワーズが最高条件を提示した場合に限られる。地元紙の両記者は「メッツが最高条件を提示する可能性が高いが、ブリュワーズがそれと同条件のオファーを提示した場合、ブリュワーズはカウンセルの引き留めに成功するだろう。もしそうでなければ、カウンセルは来季、別のチームで指揮を執ることになる」とリポート。関係者によると、カウンセルは「監督年俸市場のリセット」を狙っており、自身の契約をきっかけに、メジャーリーグ全体の監督の待遇アップを目指しているようだ。

カウンセルにとってブリュワーズは地元球団であり、ブリュワーズが適切なオファーを提示した場合、カウンセルがブリュワーズを離れる理由はないとみられている。しかし、地元紙の両記者のリポートが事実であれば、カウンセルはいわゆる「ホームタウン・ディスカウント」に応じるつもりはないということになる。潤沢な資金力を誇るメッツが好条件のオファーを提示するのは確実であり、ブリュワーズがカウンセルを引き留めるためには、メッツとのマネーゲームを制する必要がある。

カウンセルにはブリュワーズとメッツのほか、ガーディアンズも関心を示しており、一部の米メディアではアストロズからの関心も報じられている。直近6シーズンでブリュワーズをポストシーズンに5度導き、就任後の9シーズンで球団史上最多の707勝を挙げた指揮官は、来季どのチームを率いることになるのだろうか。

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