イスラエル、戦闘中断要請を拒否 人質解放まで、仏が9日国際会議

イスラエルのネタニヤフ首相(右)と会談するブリンケン米国務長官=3日、テルアビブ(AMOS BEN―GERSHOM=イスラエル首相府=提供・ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】ブリンケン米国務長官は3日、イスラエルのネタニヤフ首相との会談で民間人保護のため一時的な戦闘中断を求めたが、ネタニヤフ氏は会談後、人質解放までいかなる戦闘中断も拒否すると表明、攻撃を続けている。フランスのマクロン大統領は3日、パレスチナ自治区ガザへの人道支援を協議する国際会議をパリで9日に開催すると発表した。

 ガザ当局は3日、イスラエル軍が包囲したガザ市内の病院近くで救急車の車列を空爆し、少なくとも15人が死亡したと発表した。同軍は、イスラム組織ハマスが使用していた救急車を攻撃し、戦闘員多数を殺害したとしている。

 イスラエル軍はガザ北部のジャバリヤ難民キャンプを空爆し、国際社会の非難を浴びたばかり。戦闘激化による民間人の被害拡大に懸念が強まっている。

 民間人の被害拡大について、イスラエルはハマスが民間人を「人間の盾」として利用しているためだと強調、一方ハマスの指導者ハニヤ氏は3日、米国がイスラエルにガザ攻撃の「青信号を与えた結果だ」と主張した。

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