不審な相談…70代男性を説得 コンビニの従業員 ニセ電話詐欺防ぐ

ニセ電話詐欺被害を防いだ森さん=時津署

 時津署は18日、ニセ電話詐欺の被害を未然に防いだとして、西彼長与町嬉里郷のファミリーマート長与嬉里郷店の従業員、森瑞穂さん(31)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、9月29日、電子マネーを購入しようと70代男性が来店。「どれを買えばいいか分からない」などと話したことから不審に思った森さんは、男性の話やスマートフォンでのやりとりからニセ電話詐欺を疑い、男性を説得して近くの交番に一緒に行き、被害を防いだ。
 当選金の手続き手数料を名目に金をだまし取る手口だった。男性は初め、町内の別店舗で電子マネーを購入しようとしたが店員の説得を受け退店。次に長与嬉里郷店を訪れたという。
 同署で門脇隆仁署長から感謝状を受け取った森さんは「身内にも高齢者がいるので、そういう人たちが被害に遭うのは許せない。この経験を今後も生かしたい」と話した。

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