宇中女・宇中央、激闘制す 男子・足大付が5連覇王手 春高バレー県予選、決勝カード決定

宇中女・宇中央-文星女準決勝 宇中女・宇中央の丹羽(右)がスパイクを決める=DAIKYOアリーナ佐野

 下野新聞社旗争奪第76回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)県代表決定戦最終予選は3日、佐野市のDAIKYOアリーナ佐野で男女の準決勝までを行い、男子は作新学院と5連覇を目指す足利大付、女子は国学院栃木と前回女王の宇都宮中央女・宇都宮中央が決勝に進んだ。

 足利大付と作新学院は準々決勝と準決勝のいずれもストレート勝ち。国学院栃木は準決勝で作新学院に2-0と快勝した。宇都宮中央女・宇都宮中央は準決勝で宇都宮文星女をフルセットの末に破り、勝ち上がった。

 大会最終日は11日、宇都宮市の清原体育館で男女の決勝が行われる。

春高バレー県予選の記録

 【男子】▽4回戦 宇北2-0真岡、栃工2-0那須清峰、清陵2-1真工、白鴎足利2-0宇都宮▽準々決勝 足大付2-0宇北、宇工2-0栃工、文星付2-0清陵、作新2-0白鴎足利▽準決勝 足大付2-0宇工、作新2-0文星付

 【女子】▽5回戦 宇商2-0宇女、茂木2-0白楊、真女2-0石橋、栃商2-1宇南▽準々決勝 国学栃木2-1宇商、作新2-0茂木、宇中女・宇中央2-0真女、文星女2-0栃商▽準決勝 国学栃木2-0作新、宇中女・宇中央2-1文星女

気持ちの強さ前面に 宇中女・宇中央

 宇都宮中央女・宇都宮中央は、今年の公式戦で未勝利の宿敵・宇都宮文星女とフルセットの激闘。「もう一度春高の景色が見たい」(成瀬花乃(なるせはなの)主将)という思いを原動力にリベンジし、大会2連覇に王手をかけた。

 前回女王は逆境に強かった。最終第3セットは8-12と最大4点リードを許したが、「後ろ向きにならず私が決める気持ちで」と強気に攻めたエース刀祢田藍(とねだらん)、丹羽碧琉(にわあいる)の得点で逆転。流れを取り返すと、以降はリードを譲らなかった。アハンガル・ジュネイド監督は「最終セットは気持ちの強さが前面に出ていた」とうなずいた。

 夏以降3年生は11人中9人が引退せず、今大会に賭けた。連覇という目標だけでなく、今年は県大会4強止まりが続き「このままでは終われない」(成瀬主将)という悔しさもチームを一つにした要因だ。

 その強い思いとは裏腹に、大会直前で主力数人が体調不良に。大会には何とか間に合ったが、調整不足のためフルメンバーで戦える時間は限られていた。「だからこそベンチを含め全員で戦えた」とセッター若桝路歩(わかますみちほ)。橋本瑳和(はしもとさわ)が難しい球をレシーブで粘るなど、交代選手が局面で躍動した。

 「次も必ず勝ちたい」と力を込める成瀬主将。目標とする頂の景色まであと1勝だ。

作新-文星付男子準決勝 作新の仁平(右)がスパイクを放つ=DAIKYOアリーナ佐野

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