全日本大学駅伝2023優勝候補は 本命・駒大の対抗1番手は国学院大か

 全日本大学駅伝は2023年11月5日、オープン参加二つを含む27チームが出場し、名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間、106.8キロで争われる。大会4連覇を狙う駒大が頭一つ抜け出た本命で、国学院大、青学大、中大が追う。

 駒大は10月の出雲全日本大学選抜駅伝を大会新記録で制した。7区を走る主将の鈴木芽吹や杭州アジア大会5000メートル6位の2年生、佐藤圭汰ら実力者が並び、総合力は一番。好タイムを持つ篠原倖太朗は交代要員となった。ここで勝てば、大学三大駅伝の2季連続「3冠」にあと一つに迫る。

 対抗の1番手は国学院大か。1万メートルで27分台の自己ベストを持つ平林清澄を各校エースがひしめく7区に起用し、過去最高の2位だった昨年の上を目指す。青学大は今秋の出雲駅伝でいずれも区間賞を獲得した黒田朝日、山内健登ら高水準な選手が多く、逆転する力はある。中大は1万メートルで28分台を出す選手をそろえ、全区間に穴がない。

 出雲駅伝3位の城西大は今夏の世界ユニバーシティー大会の1万メートルで銅メダルを獲得した有望株、山本唯翔を中心にして上位進出を狙う。昨年4位の順大は、エースの三浦龍司を2区に置き、序盤で先行したいところ。ケニア人留学生を擁する創価大、伝統校の早大、東洋大などはシード権を争う。

 福井県勢は、国学院大の平林清澄(3年、美方高出身)が7区を、青学大の田中悠登(同、敦賀気比高出身)が最終8区を、また城西大の斎藤将也(2年、同)が4区をそれぞれ走る。

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