豪快「蛇踊り」最後の奉納 佐世保くんち閉幕

今回が最後の奉納となる蛇踊りを披露するメンバー=佐世保市、松浦公園

 亀山八幡宮(佐世保市八幡町)の秋の大祭「佐世保くんち」は3日、御旅所の松浦公園(松浦町)から亀山八幡宮にみこしを戻す「お上り」があり、3日間の幕を閉じた。
 御旅所では、三ケ町商店街振興組合青年部の有志などが今回で最後の奉納となる蛇踊りを披露。爆竹が鳴り響く中、豪快に青蛇を動かし迫力ある舞を披露すると、観客から「モッテコーイ」との歓声が上がり会場は活気づいた。舞を披露した後、させぼ三ケ町蛇踊り実行委員長の楠本真介さん(45)は観客に向かって「また蛇踊りは戻ってくる。その時はまたこの場所で会いましょう。20年お世話になりました」と感無量な様子であいさつした。
 同市山手町の主婦、吉村京子さん(69)は「毎回楽しみにしていたので今回が最後で本当に寂しい。戻ってくると信じて待っている」と惜しんだ。
 この他、卸団地太鼓錬成会の和太鼓演奏や日乃本流かけはし剣舞会による剣舞の奉納などがあった。お上りでは数百人のみこし行列が市中心部のアーケードなどを練り歩き亀山八幡宮に戻った。

© 株式会社長崎新聞社