犬にとっては超危険な『散歩コース』5選
愛犬の散歩コースを選ぶときは、犬にとって危険性が低いコースを選ぶことが大事です。あまりに刺激が多いコースや、健康に害を与えてしまう恐れのあるコースは避けるようにしましょう。ここでは、そんな犬にとって危険な散歩コースをご紹介します。
1.交通量の多いコース
自動車やトラック、バイクなど、交通量の多い大通りなどを散歩コースに入れることは極力避けたほうが、犬にとっては安心感があります。
交通量の多い場所は刺激も多く、愛犬が知らぬ間にストレスを溜め込んでいたり、不安からパニックに陥ることもあります。パニックに陥ってしまうと交通事故などの危険性もあるため、交通量の多い場所は避けてあげましょう。
2.人が混雑しやすいコース
人が多く行き交う場所も、犬によってはストレスを溜めやすいので注意が必要です。特に人通りの多い交差点や人混みは極力避けるべきでしょう。
人が混雑しやすい場所は飼い主から見ても愛犬がどこにいるのか、足を踏まれていないかなどを十分に確認できません。そのため、気付いたら怪我をしていたという事態に陥る恐れもあります。
3.歩道がないコース
車が通る道路にもかかわらず歩道がない道は、住宅街に多く見られます。歩道がない道は、車と歩行者（犬）の距離が非常に近く境界線も曖昧です。
また、車の運転手からは犬が見えづらいことも多々あるため、交通事故に巻き込まれやすいというリスクもあります。
自宅の目の前や周辺がこのようなコースばかり…という場合は細心の注意を払いながら散歩するしかありませんが、なるべく歩道がある道を選んであげましょう。
4.草が生い茂った場所
草が生い茂った場所は、犬たちにとって好奇心を掻き立てられる場所です。しかし草が生い茂った場所には、蚊やマダニ、ノミなどが生息している恐れがあるため、入らせないように注意しましょう。
蚊やマダニ、ノミはさまざまな寄生虫を持っていることがあります。定期的に駆虫薬を投与し、なるべく草むらに入らないことが感染症予防として最も重要です。
5.犬にとって苦手な音や物が多いコース
踏切や電車、工事現場など犬にとって苦手な音や物が多いコースも、過剰なストレスを受けさせないよう極力避けるべきです。
犬によっては不安や恐怖を感じる音や物を近くで感じ、パニック発作を起こしてしまう危険性があります。脱走や交通事故の原因になる恐れがあるので、愛犬が安心して楽しめる散歩コースを選んであげましょう。
犬にとって安全に楽しめる散歩コースを選ぼう
今回ご紹介したようなコースは、多くの犬にとって不安を煽られたり、交通事故に巻き込まれるリスクが高かったりと危険性が潜んでいます。
せっかく飼い主さんと絆を深めながら楽しめる散歩で怖い思いや不安な思いをさせてしまうのは、飼い主さんとしても不本意でしょう。交通事故や怪我、寄生虫感染などに遭ってしまっては激しい後悔に繋がりかねません。
したがって、きちんと歩道が舗装されているコースや人通りや交通量の少ない道を選ぶようにしましょう。どうしても危険な道を通らなければいけない場合は、リーダーウォークを徹底させたり、飼い主が盾となるよう歩くなど、愛犬の安全に配慮してあげてください。
まとめ
いかがでしたか。毎日行う散歩だからこそ、歩くコースは安全性の高い場所を選びたいですよね。今回紹介した危険な散歩コースは極力避けて、愛犬が安全に安心して楽しめる散歩コースをあらためて考えてみましょう。
(獣医師監修：寺脇寛子)
