ドラフト・ロッタリーのオッズが確定 全体1位指名権の行方は?

日本時間11月4日、来年のドラフトの指名順を決定するロッタリーのオッズが確定したことが明らかになった。米メディア「ベースボール・アメリカ」のカルロス・コラーゾ記者が伝えた。MLBのドラフトではタンキング対策として、2023年から全体6位までの指名権にロッタリー制度が採用されており、くじ引きによって指名順が決定される。2024年ドラフトの指名順を決めるロッタリーは、日本時間12月6日、ウィンター・ミーティングの開催地ナッシュビルで行われる。

ロッタリーにはポストシーズンに進出できなかった18チームに参加権があり、基本的には勝率の低かったチームに、より高いオッズが与えられることになる。ただし、労使協定の取り決めにより、「収益分配金を支払う側のチームは前年にロッタリー対象の指名権を獲得していた場合、次のドラフトで全体10位より早い指名権を得られない」ため、今年のドラフトで全体2位指名権を獲得したナショナルズは、今季の勝率がワースト5位であるものの、指名できるのは最速でも全体10位ということになる(ロッタリーの結果次第では、さらに指名順位が下がる可能性もある)。

また、全体7位以降の指名権は勝率の低いほうのチームから順に与えられるため、今季の勝率がワースト1位だったアスレチックスは、ロッタリーの結果、全体6位までの指名権を得られなかった場合、全体7位の指名権を得ることになる。なお、ポストシーズンに進出した12チームの指名順は、ポストシーズンの結果に従って決まり、ナ・リーグ優勝のダイヤモンドバックスが全体29位、ワールドシリーズ制覇のレンジャーズが30球団で最も遅い全体30位となる。

さらに、ぜいたく税の3つ目のラインである「年俸総額2億7300万ドル」を超過したチームには、「ドラフトの最上位の指名権が10個後退する」というペナルティが課せられる(今年はメッツ、ヤンキース、パドレスが対象になる見込み)。ロッタリー対象の指名権は保護されるため、もしペナルティ対象のチームが全体6位以内の指名権を獲得した場合は、2つ目に高い順位の指名権が10個後退することになる。

ロッタリー対象チームの全体1位指名権を得るオッズは以下の通り。

1 アスレチックス 18.3%
2 ロイヤルズ 18.3%
3 ロッキーズ 18.3%
4 ホワイトソックス 14.7%
5 カージナルス 8.3%
6 エンゼルス 6.1%
7 メッツ 4.3%
8 パイレーツ 3.0%
9 ガーディアンズ 2.0%
10 ナショナルズ(ロッタリー対象外)
11 タイガース 1.6%
12 レッドソックス 1.2%
13 ジャイアンツ 1.0%
14 レッズ 0.9%
15 パドレス 0.7%
16 ヤンキース 0.6%
17 カブス 0.4%
18 マリナーズ 0.2%

ポストシーズンに進出したチームの指名順は以下の通り。

19 マーリンズ
20 ブリュワーズ
21 レイズ
22 ブルージェイズ
23 ツインズ
24 オリオールズ
25 ドジャース
26 ブレーブス
27 フィリーズ
28 アストロズ
29 ダイヤモンドバックス
30 レンジャーズ

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