「子ども医師」が手術体験 金大で4年ぶり医学展

腹腔鏡を操作する子どもたち=4日午前10時半、金大宝町キャンパス

 金大医薬保健学域の文化祭「医学展2023―夜明け―」(北國新聞社後援)は4日、同大宝町キャンパスで4年ぶりに始まり、来場者は最新機器を用いた医療体験や病院見学などを通じて医学に関心を深めた。

 「お医者さん体験」は家族連れらが長蛇の列をつくる人気ぶりで、子どもたちは内科、産科、外科の各ブースに分かれ、内視鏡やカテーテル、腹腔(ふくくう)鏡を使った手術を体験した。VR(仮想現実)技術を用いて手術の流れも見学した。

 学生が案内する病院見学ツアーは開始1時間足らずで予約が埋まり、来場者は検査部や薬剤部など実際の医療現場を見て回った。病院長室では病院長の椅子に座って記念撮影した。

 講演会では日本学術会議会長などを歴任した政策研究大学院大学の黒川清教授が医療や教育の現状について解説した。今回初の試みとして、筋肉自慢の学生が肉体と知識を競うマッスルコンテストが行われた。

 1952年に始まった医学展は新型コロナの影響で2020年から中断していた。最終日の5日は午前10時~午後2時に開かれる。入場無料。

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