11月4日午前7時半ごろ、福井県勝山市荒土町清水島の田んぼで農作業をしていた市内の男性が、クマの成獣に襲われた。飛びかかられて足を滑らせた際、男性の足がクマの腹部に当たり、クマは北方に逃走。男性にけがはなかった。
同市農林課によると、現場は清水島集落センターの北西約400メートルの地点で、男性は親子とみられる2頭のクマに遭遇した。男性は2頭の接近に気付かず、襲われる瞬間、驚いて田んぼの土に足をとられたという。
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午前8時ごろには、同じ集落の神社境内でもクマ1頭が目撃されており、同市は周辺をパトロールし、広報車で注意喚起した。近くに住む70代男性は「自宅や車庫の戸締まりを徹底し、畑仕事は昼間の短い時間で済ませるようにしたい」と話した。
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同市の担当者は「朝晩の不要不急の外出を控え、日中に出かける際も鈴を携帯して十分注意してほしい」と呼びかけている。