ガザ、救急車や学校に攻撃 計30人死亡、110人負傷

3日、パレスチナ自治区ガザのシファ病院の入り口付近で救急車の車列が空爆され、被害を調べるパレスチナの人々(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ赤新月社は3日、自治区ガザ北部ガザ市の病院近くで救急車の車列にイスラエル軍の空爆があり、15人が死亡、60人以上が負傷したと発表した。中東メディアによると、北部ジャバリヤ難民キャンプの学校にも4日、軍の攻撃があり、少なくとも15人が死亡、54人が負傷した。病院と学校は住民の避難場所。イスラエルのネタニヤフ首相は3日、ブリンケン米国務長官と会談後、イスラム組織ハマスが拘束している人質を解放するまで戦闘中断を拒否すると表明した。

 ガザ保健当局は4日、2千人の行方不明者の報告があり、破壊された建物のがれきの下敷きになっているとみられると表明。うち子どもが1200人以上としている。

 イスラエル軍は、救急車はハマスが使用していたもので、戦闘員多数を殺害したと主張した。現場はシファ病院の入り口付近。ガザ保健当局は救急車がエジプトに退避させる負傷者を搬送中だったと説明。イスラエル軍は救急車で戦闘員や武器を運ぶのがハマスの手法だと反論した。また病院の地下にハマスの拠点があると主張している。

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