B・フェルナンデスが後半ATに劇的決勝点! ユナイテッドがフルアムに辛勝で公式戦連敗ストップ【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第11節、フルアムvsマンチェスター・ユナイテッドが4日にクレイブン・コテージで行われ、アウェイのユナイテッドが0-1で勝利した。

オールド・トラッフォードで戦った直近の公式戦2試合連続で0-3の惨敗を喫した8位のユナイテッドは、14位のフルアムとのアウェイゲームでバウンスバックの勝利を狙った。リーグ戦で宿敵マンチェスター・シティ、EFLカップでニューカッスルに惨敗し、テン・ハグ監督の去就問題も騒がしくなってきた赤い悪魔。勝利必須の一戦ではニューカッスル戦から先発6人を変更。ブルーノ・フェルナンデスやホイルンドら主力と共に負傷明けのワン=ビサカが復帰した。なお、負傷のカゼミロと共にコンディション不良のラッシュフォードがベンチ外となった。

比較的静かな立ち上がりとなったなか、ユナイテッドが開始8分にゴールへ迫る。FKの場面でボックス左でガルナチョが左足ダイレクトで折り返したボールをファーに走り込んだマクトミネイがワンタッチで押し込む。だが、オンフィールド・レビューの結果、エリクセンがFKを蹴った段階でオフサイドポジションにいたマグワイアのプレー関与を取られてゴールは取り消しとなった。

この大きな判定をきっかけにホームのフルアムが押し返し始め、ロビンソンとウィリアンの左サイドを起点に幾つか良い形の仕掛けを見せ始める。

前半半ばを迎えると、ボールを保持して遅攻での崩しを狙うユナイテッド、カウンターで応戦するフルアムという構図がより明確に。その中で攻め切れないアウェイチームに対して、ホームチームがよりスムーズにフィニッシュへと繋げていく。ただ、最後の局面では集中した対応を見せる相手守備を崩し切るには至らない。

以降はユナイテッドがカウンターやセットプレーを交えながらフィニッシュの数を増やしていくが、GKレノを脅かすような攻撃には至らず。その後も我慢比べが続く中、決め手を欠いた両者は均衡を保ったまま試合を折り返した。

互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。いずれもアタッキングサードまではボールを運べるが、前半同様に最後の局面での精度、アイデアを欠く。

それでも、60分過ぎにはフルアムに続けて決定機。まずは人数をかけた攻めからボックス手前のハリー・ウィルソンが得意の左足を振っていく。さらに、セットプレーの二次攻撃でボックス右にフリーで抜け出したパリーニャが右足を振るが、いずれの枠内シュートもGKオナナのビッグセーブに阻まれる。

何とか失点を免れたユナイテッドは直後にアントニーを下げてペリストリを投入。そのウルグアイ代表MFは71分にボックス右から左足のシュートを放つが、枠を捉えたシュートはGKレノに余裕を持ってセーブされる。

後半半ばを過ぎても膠着状態が続くなか、選手交代で流れを変えたい両チームは積極的に交代カードを切っていく。ユナイテッドはホイルンド、エリクセンのデンマーク代表コンビを下げてマウント、マルシャルを投入した。

この交代によって徐々に押し込む形を作り出したユナイテッドは、5分が加えられた後半アディショナルタイムにゴールをこじ開ける。

91分、右サイドで押し込んだ流れから相手守備陣の立て続けのクリアミスでボックス手前右のB・フェルナンデスの足元にボールがこぼれる。ここからマクトミネイ、ペリストリと細かく繋いでボールが再びポルトガル代表MFに渡ると、絶妙なシュートフェイントでDF2枚を剥がし、鋭い右足のグラウンダーシュートを放つ。そして、GKレノの手をはじいたボールがゴール右下隅へ決まった。

土壇場で先制に成功したユナイテッドは直後にガルナチョを下げてヴァランを投入する守備的な采配で、フルアムの反撃を何とか凌ぎ切って敵地で0-1の勝利。内容面は低調ながらもB・フェルナンデスの劇的ゴールで勝ち切り、公式戦連敗をストップした。

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