「蜘蛛の糸」原案の朗読劇 滑川で室井、西村さん共演

朗読劇を披露し、あいさつする室井さん(右)と西村さん=滑川市民会館

 県出身の俳優室井滋さんと西村まさ彦さんの朗読劇は4日、滑川市民会館で行われ、市内外の750人が芥川龍之介の児童向け短編小説「蜘蛛(くも)の糸」を原案にしたシン富山版を楽しんだ。

 室井さんが主人公神田龍矢の同棲相手だった山田ミドリ、西村さんは神田やお釈迦(しゃか)様役を務め、「今晩、『だいてやる(おごってやる)』と言うたら『セクハラや』いうて訴えられたちゃ」など富山弁で笑いを誘った。2人のトークと、それぞれの歌も会場を盛り上げた。

 朗読劇は滑川市制施行70年を記念した特別公演で、水野達夫市長が冒頭、あいさつした。室井さんは富山新聞で「瓢箪(ひょうたん)なまず日記」を連載しており、4月から高志の国文学館長を務めている。

© 株式会社北國新聞社