カブスの先発右腕ストローマンがFAに オプトアウトの権利を行使

今オフのカブスは先発投手の補強に動くことが確実視されているが、補強が必要であることがより明確になった。日本時間11月5日、MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、今季キャリア2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、5度目の2ケタ勝利をマークした右腕マーカス・ストローマンがオプトアウトの権利を行使することを決めたという。ストローマンは3年7100万ドルの契約でカブスに加入し、1年2100万ドル分の契約を残していたが、FAになることを選択した。

現在32歳のストローマンはメジャー9年目の今季、27試合(うち25先発)に登板して136回2/3を投げ、10勝9敗、防御率3.95、119奪三振を記録。シーズン最初の16登板では9勝4敗、防御率2.28と素晴らしい活躍を見せ、オールスター・ゲームにも選出されたが、マメの問題や股関節の不調もあり、シーズン最後の11登板では1勝5敗、防御率8.29と大きく成績を落とした。それでもシーズントータルでは2年ぶり5度目の2ケタ勝利を達成している。

今オフは先発投手の補強を必要としているチームが非常に多く、先発投手の相場が上昇することが予想される。そのため、ストローマンが1年2100万ドルの契約を破棄し、複数年契約を狙ってFA市場に出ていくのは当然の判断と言えるだろう。もちろん、カブスがストローマンと再契約を結ぶ可能性も残されている。計算できる先発投手が不足し、今オフの補強が急務となっているからだ。

来季のカブスの先発ローテーションは、今季急成長を遂げたジャスティン・スティールと4年契約を結んでいるジェイムソン・タイオンが中心となり、ベテラン右腕カイル・ヘンドリックスも球団オプションの行使による残留が濃厚。現時点では残りの2枠をベテラン左腕のドリュー・スマイリーやハビアー・アサッド、ジョーダン・ウィックス、ヘイデン・ウェスネスキーといった若手投手たちが争う状況となっている。

コンテンダーのローテーションとしてはやや物足りない感も否めず、ジェッド・ホイヤー編成本部長が視察に訪れた山本由伸(オリックス)や今永昇太(横浜DeNA)の獲得に乗り出す可能性も取り沙汰されている。

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