ジョーイ・ボットーがキャリア初のFAに 球団がオプションを破棄

2002年のドラフト2巡目で指名を受けて以来、レッズ一筋のキャリアを歩んできたジョーイ・ボットーだが、来季は別のユニフォームを着てプレーすることになるかもしれない。日本時間11月5日、レッズはボットーの来季の契約オプション(年俸2000万ドル)を破棄したことを発表。ボットーにはバイアウト700万ドルが支払われ、ボットーは40歳にして初めてFAとなった。10年2億2500万ドルの大型契約が終了したボットーは「あと1年はやりたい」と現役続行を希望している。

今季のボットーは左肩の故障の影響もあって65試合にしか出場できず、打率.202、14本塁打、38打点、OPS.747と不本意なシーズンに。2010年にナ・リーグMVPに輝くなど、全盛期にはリーグを代表する強打者として活躍したが、打率.300、100打点、OPS1.000をクリアしたのは2017年が最後であり、直近6シーズンでは2021年に36本塁打、99打点を記録したのが目立つくらいで、年齢による衰えは隠せなくなっている。

レッズのニック・クロール編成本部長は、ボットーのオプション破棄を決めた理由について「チームの現在地、ロースター編成、出場機会などを考慮し、オプションを破棄するのがベストの選択だと判断した」と説明。年俸2000万ドルという金銭的な問題よりも、多くの若手内野手が台頭しているなかで「彼に与えるポジションがないんだ。他の選手たちに打席を与えないといけないから、彼には出場機会を用意できない」と出場機会の問題のほうが大きかったようだ。もちろん、FAになったボットーと再契約を結ぶ可能性も残されているが、クロール編成本部長の言葉から判断する限り、その可能性は極めて低いと思われる。

本塁打、二塁打、OPSで球団史上2位、得点で同3位、安打で同4位、出場試合数で同6位、そして四球で同1位の数字を残しているボットーは今後、左打ちの一塁手ないし指名打者を探しているチームとの契約を目指すことになる。可能性の1つに挙げられているのが故郷カナダのブルージェイズと契約することだ。今季のブルージェイズは35歳のベテラン、ブランドン・ベルトが主に指名打者を務めたが、1年契約が終了して引退の可能性もあるとみられている。レッズの球団史に残る名打者は現役最後のシーズンを母国でプレーすることになるかもしれない。

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