秋晴れの下、恒例の伝統行事「亥の子」 地区内約90戸を回り、無病息災や子孫繁栄を祈願/岡山・津山市

岡山県津山市小田中の笠松町内で3日、恒例の伝統行事「亥(い)の子」が行われた。秋晴れのもと、子どもたちが「亥の子石」を持って地区内の家々を回り、無病息災や子孫繁栄を祈願した。

地区内の小学1年〜中学3年生12人が笠松公会堂を出発し、約90戸を巡った。各家の庭先で約15キロの石にくくり付けた縄を持ち、「亥の子、亥の子、亥の子のよーさ」と歌いながら石を舞いあがらせて”ドスン、ドスン”と地面に打ち付けたり、石を中心に回ったりした。

中学3年生の髙宮拓海君(15)は「ずっと受け継がれてきた伝統を守ろうと参加した。次につなげていけるようにしたい」地区住民の沖田稔さん(65)は「亥の子の行事を行う地域も減ってきていると聞く。子どもたちが一生懸命、取り組む姿を見て、とてもうれしく思う。見守っていきたい」と話していた。

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