元首位打者のティム・アンダーソンがFAに 球団がオプション破棄

首位打者に輝いた2019年から4年連続で打率3割をマークし、2021年と2022年にはオールスター・ゲームにも選ばれたティム・アンダーソンがFA市場に出てきた。日本時間11月5日、ホワイトソックスはアンダーソンの来季オプション(年俸1400万ドル)を破棄したことを発表。2021年のフィールド・オブ・ドリームス・ゲームでサヨナラ本塁打を放つなど、印象的な活躍も多いアンダーソンは、バイアウト100万ドルを受け取ってFAになった。

打率.335をマークしてア・リーグ首位打者に輝いた2019年から4年連続で3割を超える打率を残していたアンダーソンだが、今季は大不振。123試合に出場するも打率.245、1本塁打、25打点、13盗塁に終わり、OPS.582はメジャー8年目で自己ワーストの数字だった。

夏場のトレード市場でホワイトソックスがアンダーソンをトレードしなかったため、アンダーソン自身は「来季もホワイトソックスに残るのではないか」と考えていたようだが、クリス・ゲッツ新GMはアンダーソンの来季オプションを行使しないことを選択。アンダーソンは「シカゴはこれからも僕が感謝する場所であり続ける」と2013年ドラフト1巡目での入団以来、11シーズンを過ごしたホワイトソックスへの感謝を述べた。

ホワイトソックスは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位(メジャー全体17位)の評価を受けているコルソン・モンゴメリーをアンダーソンの後釜に据えるとみられる。現在21歳のモンゴメリーは2021年ドラフト1巡目で入団し、今季はルーキー級、A+級、AA級の3階級合計で64試合に出場して打率.287、8本塁打、37打点、2盗塁、出塁率.455、OPS.939を記録。コリー・シーガー(レンジャーズ)と比較される有望株だが、モンゴメリーのメジャーデビューの準備が整っていないと判断した場合は、モンゴメリー昇格までのつなぎ役となる遊撃手の確保に動く可能性もある。

多くの補強ポイントを抱えた状態でオフシーズンを迎えたホワイトソックス。8月末に就任したばかりのゲッツ新GMの手腕が注目される。

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