オリオン通り商店街、SDGs挑戦1年 取り組み9件確認 さらなる周知啓発へ

1年の節目に開催されたイベント。日産の軽の電気自動車を電源に、ミヤラジが生放送した

 目指せ、SDGs商店街-。宇都宮オリオン通り商店街振興組合が、持続可能な17の開発目標(SDGs)達成に取り組むスタートアップイベントを開いてから、1年が経過した。SDGsへの取り組みが確認された組合店舗などは9件となり、さらに拡大を目指す。

 同組合は商店街が協力して持続可能なまちづくりを目指そうと、昨年、SDGsへの取り組みを決定。県まちづくり協会代表理事の板林勇輝(いたばやしゆうき)さん(44)のアドバイスを受けて進めてきた。

 昨年10月のスタートアップに続き、今年2月、6月にオリオンACぷらざ前でイベントを開き、周知啓発を行ってきた。1年の節目となった10月にもイベントを開催。日産自動車の軽の電気自動車を電源とした「ミヤラジ」の公開生放送や、宇都宮中央レオクラブ、宇都宮記念病院の取り組みの紹介などが行われた。

 一方、組合店舗などのSDGsへの取り組み状況の診断も進め、これまでに9件で確認した。例えば「ジョリ・ナナ・ファブリック」(江野町)は、マリから布を輸入し、インターネットで販売していることから、開発目標1「貧困をなくそう」と、現地の適切な雇用につながっているとして開発目標8「働きがいも経済成長も」に該当するとされた。飲食店では割り箸ではなく塗り箸を使用していることなどが評価された。

 SDGsへの取り組みが確認された場合は、該当する開発目標の表示が配布される。同組合事務局は「開発目標を表示する店舗を増やし、商店街をアピールしていきたい」としている。

SDGsの開発目標1を表示した「ジョリ・ナナ・ファブリック」の商品写真

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