全国おせっかいアワードで「鯖江おせっ会」が大賞 コンサート客の案内や歩道除雪…SNSに相次ぐ感謝の声も紹介

大賞に選ばれた鯖江おせっ会もてなし隊の上嶋睦美代表(中央)ら=11月4日、島根県出雲市(コミュニティナースカンパニー提供)

 福井県鯖江市のボランティア団体「鯖江おせっ会もてなし隊」が11月4日、島根県出雲市で開かれた相手の願いに沿ったおせっかいをたたえ合う祭典「GOOD(グッド)おせっかいアワード2023」で大賞に選ばれた。代表の上嶋睦美さん(62)がJR鯖江駅周辺でコンサート客の道案内や歩道の除雪などを続ける活動を発表し、支持を集めた。

 島根県の企業などが初めて企画。9月に「GOODおせっかい」の体験ストーリーを全国から募り、200件超の応募があった。おせっかいの創意工夫、相手や周囲の人にどんな良い影響を与えたかなどが審査され、鯖江おせっ会を含む5組が大賞にノミネートされた。この日は5組の活動発表と授賞式があり、会場とオンラインの投票で大賞を決めた。

⇒【写真】盲導犬を連れた人たちを案内する上嶋睦美さん

 鯖江おせっ会は2017年に発足し、会員は現在35人。上嶋さんは活動発表でスライドを使い、サンドーム福井でのコンサートのたびに鯖江駅周辺に立ち、来場者に飲食や休憩、宿泊できる場所を案内する様子を紹介。歩道の除雪やライトアップも行い、交流サイト(SNS)などで来場者らの感謝の声が相次いでいることも示した。

 上嶋さんは「私が(会の発足前から)鯖江駅前に立ち始めて8年になるが、仲間がいたから活動を続けることができた。これからも立てる限り、おせっかいをしていきたい」と涙ながらに感謝と喜びを口にした。

 アワードは、コミュニティナースカンパニー(島根県)がアステラス製薬、ロート製薬と初開催した。

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