クオリファイング・オファーの行方を予想 提示されるのは8選手?

各球団が自軍のFA選手に対してクオリファイング・オファーを提示する期限が日本時間11月7日午前7時に迫っている。クオリファイング・オファーを提示された選手には、10日間の返答期限が与えられ、日本時間11月15日午前6時までにクオリファイング・オファーを受諾するか拒否するかを決定しなければならない。MLB公式サイトのマイク・ペトリエロ記者は、今オフのクオリファイング・オファーの行方を予想。8選手が提示を受け、全員が拒否すると予想した。

クオリファイング・オファーを受諾した場合、自動的に1年契約での残留となる。1年契約の年俸は毎年、メジャー全体の年俸上位125選手の平均値によって決められることになっており、今オフの金額は2032万5000ドル。1ドル=150円で計算すると、約30億5000万円となり、決して安いとは言えない金額なだけに、各球団は慎重な判断を求められることになる。

ペトリエロ記者が「クオリファイング・オファーを提示されるのは確実」としたのはコディ・ベリンジャー(カブス)、マット・チャップマン(ブルージェイズ)、ソニー・グレイ(ツインズ)、ジョシュ・ヘイダー(パドレス)、アーロン・ノラ(フィリーズ)、大谷翔平(エンゼルス)、ブレイク・スネル(パドレス)の7選手。今オフのFA市場におけるトップ選手たちであり、彼らが1年契約を受け入れることなど有り得ないため、7人全員がクオリファイング・オファーを拒否して複数年契約を狙うことになるだろう。

クレイトン・カーショウ(ドジャース)については、クオリファイング・オファーを提示されないとの予想。ドジャースはカーショウのこれまでのチームへの貢献に敬意を表し、去就についてゆっくり考える時間を与えるためにクオリファイング・オファーを提示しないという方針を貫いており、それは今オフも変わらないと思われる。カーショウが左肩の手術を受け、来季の前半戦を欠場することが確実になっている以上、なおさらクオリファイング・オファーを提示するようなことはしないだろう。

ペトリエロ記者が「提示される可能性もされない可能性もある」としたのはテオスカー・ヘルナンデス(マリナーズ)、リース・ホスキンス(フィリーズ)、J・D・マルティネス(ドジャース)、ホルヘ・ソレア(マーリンズ)の4選手。特にドジャースは大谷争奪戦の「本命」と目されるなかで、マルティネスに対してクオリファイング・オファーを提示するかどうかが注目されているが、ペトリエロ記者はこの4人のうち、クオリファイング・オファーを提示されるのはソレアだけと予想した。そして、ソレアはクオリファイング・オファーを拒否すると予想している。

なお、クオリファイング・オファーは「シーズン中に移籍した選手」と「以前にクオリファイング・オファーを提示されたことがある選手」は対象外となるため、ルーカス・ジオリト(ガーディアンズ)、ジャイマー・キャンデラリオ(カブス)、ジョーダン・モンゴメリー(レンジャーズ)、ジョク・ピーダーソン(ジャイアンツ)、クレイグ・キンブレル(フィリーズ)らにクオリファイング・オファーが提示されることはない。

ペトリエロ記者の予想は、ベリンジャー、チャップマン、グレイ、ヘイダー、ノラ、大谷、スネル、ソレアの8選手が提示を受け、8人全員が拒否するというもの。果たしてこの予想は当たるのか。それとも意外な結果が待っているのだろうか。

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