副業や投資の詐欺被害 長崎県内で急増 若年層にも被害拡大 「誰でもできる」は注意!

ニセ電話詐欺の長崎県内被害状況

 「自動でお金が増える」「簡単な作業で高収入」などとうたい、副業や投資を持ちかけられ、金をだまし取られる詐欺被害が長崎県内で相次いでいる。高齢者だけでなく、若年層でも被害が拡大しており、県警は注意を呼びかけている。
 今年9月末までに県警が認知したニセ電話詐欺被害のうち、副業詐欺は3件(前年同期比2件増)、投資詐欺は10件(同8件増)で、県警は新たな手口として警戒する。
 副業詐欺はインターネットで見つけた副業広告に申し込んだり、交流サイト(SNS)のダイレクトメッセージで「『いいね』するだけで稼げる」「副業で稼ぎませんか」などとメッセージが届いたりすることなどから始まる。その後、副業マニュアルなどの情報商材を購入させられ、さらに高額の初期費用の支払いを求められる。
 投資詐欺は、投資の魅力について紹介するSNSの投稿に反応したら、「投資で稼ごう」「必ず利益が出る」などとダイレクトメッセージが届く。成功体験などを読む中で、信じてしまう。利益が出ているように見せかけるため、初めだけ少額の配当などが振り込まれる。それを信じて、さらに高額の投資を追加することで被害が拡大するケースも少なくない。入金や送金後に連絡が取れなくなることがほとんどだ。
 副業詐欺や投資詐欺を見破るポイントは「誰でもできる」「簡単に稼げる」などの言葉に注意することだ。実在する会社かどうか自分で調べるなど、甘い話を簡単に信じない。県警生活安全企画課は「誰でも簡単に稼げる仕事はない。お金の要求があった時点で詐欺を疑い、警察に相談してほしい」としている。

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