1日限定、懐かしの十鉄が間近に 旧七百駅(青森・六戸町)構内の記念館、一般公開

十鉄オリジナル車両「モハ3401」などを見学するファンでにぎわった七百鉄道記念館の一般公開

 青森県六戸町七百地区にある旧十和田観光電鉄線(十鉄)七百駅構内の「七百鉄道記念館」が10月29日、1日限定で一般公開された。町内外の鉄道ファンが、十鉄車両や営業時に使用された駅名板などを見て当時を懐かしんだ。

 来場者は、切符を切ったり、回収したりする改札ラッチで記念の硬券入場券を受け取って入場。記念館内に展示された十鉄オリジナル「モハ3401」や貨車などの車両のほか、発車合図器や駅名板、駅で使用された木製ベンチなどの備品に熱心に見入っていた。田名部中学校1年の小笠原碧音(あおと)さん(13)は「車両の色使い、連結部分、汽笛の音と、いいものがたくさん楽しめる」と話し、熱心に写真に収めていた。

 一般公開は町内の有志団体・七百レールファンクラブ(斎藤正会長)が企画し、12回目。

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