「高岡漆器探究 1Dayツアー」が4日、富山県高岡市内で開かれ、参加者は実技を体験して工房を巡った。高岡市デザイン・工芸センターが初めて企画したもので、参加者は伝統工芸の世界に理解を深めた。
伝統工芸産業人材養成スクールを開講している市デザイン・工芸センターが、従来のコースより対象者を広げて開催。高岡地域地場産業センターと伝統工芸高岡漆器協同組合が協力し、市民ら7人が参加した。
高岡地域地場産業センターでワークショップがあり、伝統工芸士の斉藤慎二さんから、漆を扱う際の注意点や道具の使い方を聞いた。つまようじや糸などを使いながら色漆で模様をつける実習に取り組み、小皿や箸に加飾した。
高岡市の大谷育久子さん(32)は「漆の色がきれいで、組み合わせるのが面白い」、氷見市の松井美紀さん(48)は「作品ができるまでに大変な工程と手間がかかることが分かった」と話した。工房や事業所計3カ所も訪れ、高岡漆器の特徴や業界について学んだ。