和歌山・広川町で避難訓練 津波想定、高台へ走れ

津波避難訓練で列車から降りる小学生ら=5日午前、和歌山県広川町

 「世界津波の日」の5日、和歌山県広川町で南海トラフ巨大地震によって列車が停止したと想定した、JR西日本と町共催の津波避難訓練が行われた。地元の小学生ら約250人が、運転士の誘導で列車を降りて、高台へ走って避難した。

 訓練は、マグニチュード9.1の地震の発生を想定。踏切付近で緊急停止した列車のドアが開くと、子どもらは車外に出て、高台を目指して一斉に走り出した。乗務員は「早く逃げろ」「走れ」と呼びかけた。

 小学6年の山西愛蘭さん(12)は「(線路の)砂利が走りにくかった。本当に地震が来たらもっと焦ると思うので、今日練習できて良かった」と話した。

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