県内最大級中世山城へ登山 歴史と秋の深まりを感じながら 難攻不落を体感/岡山・津山市

難攻不落の堅城として知られる岡山県史跡・矢筈城跡の登山会が4日、岡山県津山市加茂町山下から知和にまたがる矢筈山(標高756メートル)で開かれ、市内外から参加した25人が歴史に思いをはせながら頂上を目指した。

4年ぶりの開催で、同城跡保存会主催、上加茂地区住民自治協議会共催。ふもとの千磐神社で安全祈願をし、保存会員の案内で登った。城内には堀切や土塁、石垣などが残っており、会員が史跡について分かりやすく説明。紅葉に秋の深まりを感じ、参加者同士の交流を深めながら歩みを進めた。

参加者の一人は「こんな険しい山に城を築いた昔の人はすごいと感じた」と話していた。山頂で昼食をとり、○×クイズなどを楽しんだ。

美作国と因幡国に勢力を有した草苅衡継が1532(天文元)年から翌年に築いた山城。東西1600メートル、南北500メートルの壮大な規模を誇り、県内最大級の中世山城として知られる。

安全祈願を受ける参加者

© 津山朝日新聞社