ゴジラ最新作、主演の神木隆之介は「公開前日は寝られなくて」

ゴジラ生誕70周年記念映画『ゴジラ−1.0』の大ヒット御礼舞台挨拶が11月5日、大阪市内の映画館でおこなわれ、主演の神木隆之介が登壇。ゴジラ最新作への思いやプレッシャーについて明かした。

映画『ゴジラ-1.0』の舞台挨拶に登壇した主演の神木隆之介(11月5日・大阪市内)

庵野秀明が総監督をつとめた『シン・ゴジラ』(2016年)以来、じつに7年ぶりとなる東宝製作の日本版『ゴジラ』シリーズ最新作。主人公・敷島浩一は神木隆之介、ヒロイン・大石典子には浜辺美波という、朝ドラで夫婦役をつとめた2人が共演。戦後、焦土と化した日本に突如出現したゴジラが、戦禍を生き延びた人々を再び襲うという物語だ。

特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の記念作品ということで、神木は「正直、不安で。ゴジラという大きな作品ですし、長きにわたって愛されている作品。公開日が近づくにつれて、不安が増していって。ホントに公開前日は寝られなくて」と振りかえりつつ、「初日に大東駿介くんから連絡がありまして、『めちゃくちゃ良かった』と。ムロツヨシさんからも『これから見に行くよ』と。ちょっとづつ不安が解消されつつあります」と笑顔を見せた。

メガホンをとったのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『アルキメデスの大戦』などで知られる山崎貴監督。神木は、「監督も、ずっとお腹痛いって(苦笑)。ちょっと前にプレミア公開があったんですが、その方たちの感想をずっとエゴサしてたみたいで、寝ないでエゴサしてて、気づいたら遅刻しそうだったって」と、スタッフ一同、相当プレッシャーがあったと明かした。

満員の客席とともにフォトセッションをおこなった神木隆之介(11月5日・大阪市内)

公開まで徹底した情報統制が敷かれ、事前のインタビュー取材でも答えられないことが多かったという神木。「山田裕貴に限ってはですよ、水島四郎という役名くらいしか話してはいけないと。ゴジラとの戦いも言えないんですよ。じゃあ、なにを話せばいいんだと(苦笑)」。そして、「(典子役の)浜辺も明子について言っちゃダメだと。なんで言っちゃいけないのか、浜辺も今も分かってませんね(笑)」と語り、客席の笑いを誘った。

客席から出た「過去作品はどれくらいチェックしたのか?」という質問には、「資料をいただきましたが、なにかを参考にしたというのはなかったですね。各作品、ゴジラの在り方もそれぞれ違いましたし。敷島がどうゴジラに立ち向かうかという話だったので、過去の作品をなぞったりするのは違うかなと。続きではなく、敷島がどう立ち向かうかを表現したかった」と語った神木。『ゴジラ−1.0』は現在、全国の映画館にて上映中。

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