タイガース、38年ぶりの日本一に道頓堀で再び「六甲おろし」

59年ぶりの関西ダービーとなったプロ野球・日本シリーズ。「京セラドーム大阪」(大阪市西区)でおこなわれた第7戦を7対1で制し、見事日本一に輝いた阪神タイガース。大阪・道頓堀には大勢のファンが詰めかけ、38年ぶり2度目の日本一に酔いしれた。

38年ぶりの日本一に熱狂する、大阪「戎橋」に集結した阪神ファン(11月5日・大阪市内)

第7戦までもつれ込む、まれに見る名シリーズとなった今回。4回表に助っ人・ノイジー選手の3ランホームランで先制すると、5回表には森下翔太選手、大山悠輔選手、ノイジー選手の連続安打で3点をもぎとり、さらに9回には再び森下選手のタイムリーヒットで7対0と大きくリード。先発の青柳晃洋投手が5回まで0点で抑え、その後、島本浩也投手、伊藤将司投手、桐敷拓馬投手、岩崎優投手と継投。9回に1点失ったものの、7対1でオリックス・バファローズをくだした。

阪神38年ぶりの日本一に、人で溢れかえる道頓堀川の遊歩道「とんぼりリバーウォーク」(11月5日・大阪市内)

2003年の優勝の際には5000人以上が道頓堀川に飛び込み、1人が死亡する惨事となっただけに、大阪府警は9月のリーグ優勝と同様に1300人態勢で警戒。立ち止まらずに左側通行を歩行者に呼び掛けつつ、御堂筋からは入場規制をおこなうなど、事故防止に徹した。

大阪観光の名スポットとして知られる道頓堀の戎橋には、歓喜の瞬間を味わおうとファンが殺到。「あとひとり」コールが鳴り響くなか、最後のバッターをレフトフライに打ち取ると、詰めかけた大勢のファンからリーグ優勝と同じく、阪神タイガースの歌『六甲おろし』が至る場所から湧き上がった。

© 株式会社京阪神エルマガジン社