アジア各地に在住する40歳以上の日本人サッカーチームが競う「第16回 OJINカップ」(運営幹事・Jakarta Japan Club、NNAなど協賛)が4日、インドネシアの首都ジャカルタで開催された。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)発生前の2019年以来、4年ぶりの今大会には8カ国・地域から12チームが参加。開催地ジャカルタの「Jakarta Japan Club A(略称:ジャカA)」が優勝した。インドネシア勢の優勝は初めて。
大会は12チームがA・Bの2グループに分かれ、予選リーグを5試合戦い、上位2チームが決勝トーナメントに、3位以下のチームが順位決定戦に進む形式で実施された(1試合25分、決勝のみ前後半20分ハーフ)。最終順位は、ジャカAが優勝、準優勝はベトナム・ホーチミン市の「Saigon Japan Football Club(サイゴン)」、3位はタイ・バンコクの「バンコクJAS(バンコク)」だった。
予選リーグA組を3勝2分で1位通過したジャカAは、決勝トーナメント1回戦でB組2位のバンコクと対戦。一進一退の攻防が続く中、終盤に決めた1点を守り決勝に進出した。一方、3勝2分でB組1位のサイゴンは、A組2位の「Shanghai Super48(上海48)」との決勝トーナメント1回戦で、2—0と勝利した。
決勝で対戦したジャカAとサイゴンは、それまでの6試合でともに失点ゼロと安定した守備が持ち味。試合はジャカAがパスをつなぎながら主導権を握り、サイゴンが最終ラインで攻撃をはね返しつつカウンターを狙う展開となった。ジャカAは前半にセンターサークル付近からのスルーパスで抜け出してシュートを放つが、サイゴンのゴールキーパーが好セーブを見せ、両チーム無得点のまま後半に突入した。
後半は、ジャカAがコートを広く使いサイド攻撃を多用してチャンスを作ったほか、ゴール前での間接フリーキックの好機も得たが、サイゴンのディフェンス陣が集中力を切らさず試合は0—0でPK戦(3人制)へ。1日で7試合・計190分を戦い抜いた両チームによるPK戦は、2—1でジャカAが勝利した。
試合後の閉会式では上位チームの表彰などが行われ、大会代表幹事の皆川征央氏が「1日お疲れさまでした」と各選手をねぎらった上で、「本当に楽しい大会になったと思います」と、4年ぶりの開催で盛り上がりを見せたOJINカップを総括した。