紅葉の名所である世界遺産・日光山輪王寺の日本庭園「逍遥園(しょうようえん)」で5日夜、恒例のライトアップが行われた。光に照らされた木々が夜闇に浮かび、庭園は幽玄な雰囲気に包まれた。
同寺は紅葉の見頃に合わせて毎年実施している。庭園は江戸時代の造園家小堀遠州(こぼりえんしゅう)が手がけたと伝えられ、中央の大きな池の周囲にカエデ類などが分布している。
紅葉が見頃を迎え、ライトアップでは赤や黄に染まった木々を優しい光が照らした。訪れた観光客らは池の周りを歩きながら、この時季だけの景色を楽しんでいた。
同寺の今井昌英(いまいしょうえい)執事長(66)は「夏の異常な暑さの影響を心配したが、きれいに色づいてくれた。昼と夜では雰囲気が違うので、多くの人に美しい紅葉を楽しんでほしい」と話した。
ライトアップは10~12日(午後4~7時)にも行われる。