県高校サッカー星稜4連覇 鵬学園に2-0

先制ゴールを決めて喜ぶ星稜の選手=金沢市の県陸上競技場

  ●天川先制、西川ダメ押し弾 

 第102回全国高校サッカー選手権県大会最終日(5日・金沢市の県陸上競技場=北國新聞社後援)決勝が行われ、星稜が鵬学園を2-0で破り、4年連続32度目の優勝を果たした。星稜は12月28日に開幕する全国選手権に出場する。

 主導権を握ったのは2年生7人が先発した星稜だった。中盤の両サイドから攻撃を組み立て、10番・中村滉希(2年)を軸にコンパクトなパス回しでボールを支配。開始12分、ロングスローからゴール前にこぼれたところ、8番のMF天川達心(あまかわたつみ)(3年)が左足で先制点を奪った。後半10分には山口晴(2年)のパスを西川太陽(同)が左足で追加点を蹴り込んだ。

 けがと警告カード累積で主力を欠いた鵬学園は、ボールを奪うと前線に飛ばしてカウンターを狙ったが、少ない決定機をものにできなかった。

  ●倉畑MVP

 MVPに選ばれた倉畑鉄将(3年)は「大会を無失点で優勝という形で終えることができてうれしい」と振り返った。夏にインターハイ出場を逃した反省から、ミーティングを増やしてチームの団結力を高めたとし「会話や要求が増えていいチームになった」と一丸の勝利に手応えを示した。

 2点目を決めた西川は「守備でボールを奪った後、7番山口の外を回ってボールを要求してシュートを決められた」と連係の良さを強調し、「全国優勝」を目標に掲げた。

 河合伸幸監督は「守備の改善を意識し、その延長で得点が生まれていた」と振り返り、「全国ベスト8が目標。まずは初戦です」と意気込んだ。

 ◇表彰▽MVP 倉畑鉄将(星稜)▽優秀選手 橋本育磨、天川達心、井田佳佑、倉畑、竹山開、中村滉希、山口晴(以上星稜)佐々木照真、佐口魁、鈴木樟、松田徠生、山﨑快(以上鵬学園)新谷優太、中島輝羅、野村僚(以上遊学館)石山アレックス、久保佑太、櫻井鳳雅、西田虎汰郎(以上金沢学院大附)▽新人王 永盛太己(遊学館)▽得点王 佐々木照真(鵬学園)櫻井鳳雅(金沢学院大附)2点▽アシスト王 佐藤凜太郎(遊学館)2▽フェアプレー賞 金沢学院大附、遊学館

応援席を背に記念撮影する星稜イレブン

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