Dバックスが元セーブ王・マランソンのオプション破棄 今季全休

日本時間11月6日、MLB公式サイトでダイヤモンドバックスを担当するスティーブ・ギルバート記者は、ダイヤモンドバックスが38歳のベテラン救援右腕マーク・マランソンの来季オプション(年俸500万ドル)を破棄したことを伝えた。セーブ王2度、オールスター・ゲーム選出4度の実績を誇るマランソンはバイアウト200万ドルを受け取ってFAとなる。マランソンは右肩の故障で今季を全休したため、オプション破棄が確実視されていた。

マランソンはパドレスでプレーした2021年に39セーブを挙げて自身2度目のセーブ王に輝き、2年1400万ドル+オプション1年という契約でダイヤモンドバックスに加入。ところが、移籍1年目は62試合に登板して3勝10敗18セーブ、1ホールド、防御率4.66と精彩を欠き、今季は右肩痛のため、故障者リストに入った状態で開幕を迎えた。9月下旬にマイナーでのリハビリ登板を開始し、AAA級で1試合だけ登板したものの、打者5人に対して二死しか取れず、被安打2、与四球1、失点3でノックアウト。メジャーに復帰できるような状態ではなく、当然ながらポストシーズンのメンバーにも選ばれなかった。

2009年にヤンキースでメジャーデビューしたマランソンは、2011年にアストロズでメジャー定着を果たし、71試合に登板して20セーブ、防御率2.78を記録。レッドソックスを経てパイレーツに移籍したあとは、メジャーを代表するクローザーへ成長を遂げ、2015年にはキャリアハイの51セーブをマークして初タイトルを手にした。2016年も47セーブを挙げ、2013~16年の4年間で防御率1点台を3度記録するなど、この頃が全盛期。2015年にはナ・リーグの最優秀リリーバーに与えられるトレバー・ホフマン賞も受賞している。

その後もチームを転々としながら息の長い活躍を続けてきたマランソンだが、今季を全休し、38歳という年齢を考えると、メジャー契約を得るのは難しいかもしれない。通算262セーブの実績を誇るベテラン右腕は、現役を続けるのであれば、マイナー契約からの再スタートを強いられることになりそうだ。

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