瀬戸内寂聴さんの遺徳しのぶ 二戸で三回忌追善法要

瀬戸内寂聴さんの墓前で手を合わせる参列者

 天台寺名誉住職を務めた故瀬戸内寂聴さんの三回忌追善法要は5日、二戸市浄法寺町の現地で営まれ、古刹(こさつ)の再興に尽力した遺徳をしのんだ。

 檀家(だんか)や藤原淳市長ら約30人が参列し、本堂で静かに焼香した。その後、寂聴さんが生前希望した「愛した 書いた 祈った」の言葉を刻む墓を訪れ、手を合わせた。

 寂聴さんは1987年から2005年まで住職を務めた。退任後も17年まで、青空法話を続けた。21年11月、99歳で死去。就任に当たって京都から株分けしたアジサイは住民らが管理し、初夏の参道や境内を彩っている。

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