青森県職員3割、仕事に「不満」 県がアンケート 若い世代で満足度低く

 青森県は5日までに、知事部局の全職員を対象に行った庁内アンケートの集計結果を発表した。現在の仕事に「満足」「まあまあ満足」と答えたのは全体の70%、「やや不満」「不満」としたのは30%だった。若い世代ほど満足度が低い傾向があり、不満の理由は「やりがいを感じられない」が最も多かった。

 アンケートは9月、県教育委員会、病院局の一部を含む4833人を対象に実施し、45.1%に当たる2182人が回答した。

 満足度を世代別に見ると、50代以上の77%に対し、30代は65%、10~20代は62%にとどまった。2022年8月の前回調査に比べ、各年代で満足度が2~5ポイント下がった。

 不満の理由は「やりがいを感じられない」「時間外勤務が多い」「能力・資格が活用できていない」の順に多かった。

 今後必要な取り組みを自由記述で尋ねたところ、全回答のうち約3割がデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する意見だった。在宅勤務、テレワーク、電子決裁などによる業務効率化を求める声が多く、県は来年度から5年間を期間とする「県行財政改革大綱」で、「時間や場所を選ばない柔軟な働き方(スマートワーク)」を推進するとした。

 宮下宗一郎知事は記者会見で、仕事に対する満足度が前回調査より下がったことを問われ「残念だし、ちょっとショック」としつつ、「県民のために働くには、私たち自身が生き生きと働く必要がある。一人一人が改革の担い手として、やりがいをもって働ける県庁を目指したい」と語った。

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