700キロ超えも...大きくなったよ 大田原・大野放牧場で全頭収牧、農家の元へ

順番にトラックに乗せられる放牧牛

 栃木県大田原市湯津上の市大野(おおや)放牧場で6日、牛の全頭収牧が行われ、今春放牧されて一回り大きく育った乳用牛、肉用牛計33頭が9軒の農家の元に帰った。

 放牧場は丘陵地にあり、4月から市内農家の生後6~25カ月の牛が放牧されていた。

 大野放牧場利用組合の長谷川賢一(はせがわけんいち)組合長(72)らによると、今夏は暑さが厳しく、牛のストレスなどが懸念されたが、結果として成育への影響は小さかった。約28ヘクタールの広大な敷地で草をはんだ。

 収牧作業で乳用牛は一頭一頭、検査場で体重などを測定。それぞれの牛は体重が約100キロ増え、700キロを超える牛もいた。

 乳用牛11頭を放牧していた長谷川組合長は資材高、生乳の需要伸び悩みを踏まえつつも「各農家がたくさん乳を出し、おいしい牛乳を消費者に提供したい」と話した。

順番に体重などを量る検査場に入る放牧牛

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