【J1横浜M】みなとみらい線横浜駅に「新聞風」の順位表広告「トリコロール、描いていて楽しかった」 順次更新

前節の劇的シーンを大胆に描いた小木曽氏=横浜駅南北連絡通路

 逆転優勝を目指すJ1横浜Mは6日、東急東横線・みなとみらい線横浜駅地下2階の南北連結通路に順位表広告を設置した。新聞をモチーフに、劇的シーンは画家の小木曽誠氏が午前6時から約5時間掛けてアクリル画で製作。残り3戦となったリーグ戦の開催に合わせて順次更新していく予定で、小木曽氏は「企画を完遂させ、最後に全員で喜ぶ姿を描きたい」とエールを送った。

 100号のキャンバスに、福岡戦でのFWアンデルソンロペスの先制ゴールをダイナミックに描いた。写真と見まごうほどの繊細な画風で知られる小木曽氏だが、「『写真じゃん』って言って通り過ぎてしまうのは、よくないなと」。あえて写実性を落とし、近くに寄ることで躍動感を立体的に感じられるよう趣向を凝らしたという。

 風物詩となりつつある。昨年は駅の案内表示を模した「パタパタ順位表」をJR新横浜駅に設置。3年ぶりのリーグ制覇へ向かう機運を盛り上げていた。

 「マリノスはクリーンなイメージで、トリコロール、特に青がきれい。描いていて楽しかった」と小木曽氏。自己採点はやや辛めの85点だが、「実際にスタジアムで体験した雰囲気がもう少し出てくるかもしれない。そこが余白の部分」。〝優勝原稿〟に添えられるのはどんなシーンか。極彩色で描くその日を心待ちにしている。

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