1人当たり介護費75%増 50年に、高齢化で

1人当たりの平均医療費と介護費

 内閣府は6日の経済財政諮問会議で、2050年の1人当たり平均介護費が19年比で75%増の23万5千円に達するとの試算を示した。高齢化に伴って要介護者が増加することが理由。平均医療費も22%増の40万1千円になるという。病気の予防などによる負担軽減に加え、医療や介護のデジタル化による費用抑制が必要だと指摘している。

 内閣府は国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口などを用いて、今後の介護費や医療費を推計した。1人当たり平均の介護費と医療費は、19年時点でそれぞれ13万4千円と32万8千円。40年には介護費が63%増の21万9千円、医療費が16%増の38万2千円になるとした。

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