広島・海田町長選 首相のお膝元で自民推薦の現職敗退 影響は

現職と新人の一騎打ちとなった広島県海田町長選挙で6日、初当選を果たした新人の竹野内啓佑氏に当選証書が渡されました。

海田町長選挙は元広島市職員の竹野内氏が、現職で自民党が推薦した西田祐三氏を1098票差で破り、初当選を果たしました。

竹野内氏は町のにぎわい創出や子育て支援を訴え、支持を伸ばしました。

■竹野内啓佑氏

「乳幼児のオムツ代、あとは小・中学校の給食費、そして18歳以下の医療費の三つの無償化実現に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います」

投票率は38.29%で、過去最低だった前回を3.3ポイント上回りました。

今回の選挙の結果で注目されるのが岸田総理に与える影響です。

海田町は区割り変更によって次の衆議院選挙から岸田総理の選挙区である広島1区になります。

総理のいわば「お膝元」とも言える場所で、地盤作りに力を入れている地域です。

今回、自民党が推薦した現職が敗れたことについて党県連の幹部の1人は、「今回の町長選は西田町長と海田町議会の対立が大きな要因であり岸田政権への影響はない」と話します。

一方、総理の周辺は「影響があるのかどうかはこれからよく見ていかないといけない」と慎重な見方もあります。

【2023年11月6日放送】

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