冬の味覚ズワイガニお待たせ 富山県射水市の新湊漁港、競り初日に4年ぶり「特選」

水揚げされ競り場に並べられるズワイガニ=新湊漁港

 冬の味覚ズワイガニの今季の漁が6日、富山県以西の日本海で解禁され、射水市八幡町の新湊漁港で初競りが行われた。重さ1.3キロ以上ある最高級品の「特選」が4年ぶりに初日に捕れ、浜は活気づいた。

 新湊漁協所属の底引き網漁船4隻が水深約300メートルの沖合5~10キロの地点で操業し、強風のため早めに切り上げた。身が詰まって大きい雄は昨年より約120匹少ない685匹を、「コウバコガニ」と呼ばれる雌は約400匹多い1660匹を水揚げした。

 競り場では大型で質の良いカニに白いタグを付けた。特選の1匹は市内の料理店が落札。同漁協によると、昨季の解禁初日と比べて雄の浜値は2割高、雌は昨年並みだった。

 漁船「松宝丸」船主の松本隆司さん(52)は「初日としてはまずまずの水揚げ量。特選が早速出たので、幸先良いスタートを切れた」と喜んだ。

 漁は年末年始がピークとなる。県内の漁期は雄が来年3月20日まで、雌が資源確保のため1月20日まで。

仲買人が次々にズワイガニを競り落とした
競りを前に大きさなどで選別されるズワイガニ
ズワイガニがずらりと並ぶ競り場。2階からは一般の見物客が昼競りを眺めた
「特選」のタグが付いたカニを撮影する漁業関係者

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