大谷翔平ら7選手にクオリファイング・オファー 返答期限は10日間

日本時間11月7日、各球団が自軍からFAとなった選手に対してクオリファイング・オファーを提示する期限を迎え、大谷翔平(エンゼルス)、マット・チャップマン(ブルージェイズ)、コディ・ベリンジャー(カブス)、ブレイク・スネル(パドレス)、ジョシュ・ヘイダー(パドレス)、アーロン・ノラ(フィリーズ)、ソニー・グレイ(ツインズ)の7選手が提示を受けた。各選手は10日以内に返答する必要があり、もし受諾した場合は年俸2032万5000ドルの1年契約で残留する。

クオリファイング・オファーはドラフトの補償指名権と関連付けられているシステムであり、自軍からFAとなった選手が他球団と契約した場合にドラフト指名権の補償を得たい場合は、その選手に対してクオリファイング・オファーを提示している必要がある。つまり、自軍からFAとなった選手にクオリファイング・オファーを提示せず、その選手が他球団と契約した場合、何の補償も発生しない。逆に、元所属球団からクオリファイング・オファーを提示されていた選手を他球団が獲得した場合、新規獲得球団にはペナルティが発生する。

今オフのFA市場でクオリファイング・オファーを提示された7選手は、いずれも「クオリファイング・オファーを提示されるのが確実」と言われていた選手である。この7選手が1年契約で残留することは考えにくく、7人全員がクオリファイング・オファーを拒否してFA市場で大型の複数年契約を狙うことになるだろう。

一方、クオリファイング・オファーの「ボーダーライン」と言われていたJ・D・マルティネス(ドジャース)、リース・ホスキンス(フィリーズ)、テオスカー・ヘルナンデス(マリナーズ)、ホルヘ・ソレア(マーリンズ)らは提示を受けなかった。ドジャースがマルティネスに対してクオリファイング・オファーを提示しなかったことは、大谷獲得を本気で狙っていることを裏付けるものと言える。DH専門のマルティネスがクオリファイング・オファーを受諾して1年契約で残留してしまう可能性を完全に排除し、大谷を受け入れる体制を整えたからだ。

ワールドシリーズ終了から5日が経過し、FA選手の元所属球団との独占交渉期間も終了。いよいよ本格的にFA市場での争奪戦が幕を開ける。

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