カウンセル監督の争奪戦を制したのはカブス ロス監督の解任を発表

大きな注目を集めていたクレイグ・カウンセル監督の争奪戦は、誰もが予想しなかった意外な結末を迎えた。日本時間11月7日、カブスはデービッド・ロスに代わってカウンセルが監督に就任することを発表。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、カブスは5年4000万ドルという大型契約を提示してカウンセルのハートを射止めたという。MLB公式サイトでブリュワーズを担当するアダム・マカルビー記者によると、ブリュワーズが提示したオファーは年平均500万ドルほどだったようだ。

ブリュワーズが契約更新を熱望し、メッツとガーディアンズが獲得に乗り出し、アストロズからの関心も報じられていたカウンセルの争奪戦。「監督の年俸相場の引き上げを狙っている」と言われていたカウンセルに対してブリュワーズが適切なオファーを提示すれば、残留は間違いないだろうと思われていたが、カブスの5年4000万ドルというオファーが争奪戦を意外な結末へと導いた。カブスのロス監督は来季まで契約を残しており、シーズン終了後の記者会見でジェッド・ホイヤー編成本部長はロスの手腕を評価するような発言をしていたからだ。

ホイヤー編成本部長は「本日、我々はデービッド・ロスを解任するという難しい決断をしました。球団を代表して、フィールド内外でのデービッドの貢献に感謝します。最初は選手、次に監督として、デービッドは継続的なリーダーシップを示してくれました」とのコメントを発表。ブリュワーズのコービン・バーンズが「全く予想していなかった」、ブランドン・ウッドラフも「カブスに行くなんて思ってもいなかったよ」と語ったように、誰もが驚く結末となった。

関係者によると、カブスはカウンセルとブリュワーズの契約が満了を迎えた日本時間11月2日以降、静かにカウンセル獲得に向けた動きを開始していたという。契約満了まで待ったことで、ブリュワーズに対して面接の許可を求める必要もなくなり、メッツやガーディアンズと対照的に、メディアに動きを察知されることもなかった。2020年から4シーズン指揮を執ったロスを契約の途中で解任することになったが、ブリュワーズを直近6シーズンで5度ポストシーズンに導いている優秀な指揮官を同地区ライバルから引き抜く絶好機を逃すわけにはいかなかったのだろう。

2022年からカブスでプレーしている鈴木誠也は、新しい指揮官のもとでメジャー3年目のシーズンを迎えることになった。

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