カウンセル監督の争奪戦に敗れたメッツ メンドーサの就任が確実に

バック・ショウォルター監督を解任し、ブリュワーズとの契約が満了したクレイグ・カウンセル監督の獲得に乗り出していたメッツだが、争奪戦に敗北。MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、そうした状況のなかで、メッツはヤンキースのカルロス・メンドーサ・ベンチコーチを新監督に迎える方針を固めたようだ。メンドーサは直近4シーズン、ヤンキースのアーロン・ブーン監督のもとでベンチコーチを務め、「将来的にはメジャーリーグで監督を務める人物」と評価されていた。

ベネズエラ出身のメンドーサは現在43歳。現役時代はジャイアンツとヤンキースのマイナーで内野手としてプレーしたが、メジャー昇格を果たすことはできなかった。引退後、ヤンキースのマイナーで指導者としてのキャリアをスタートし、2018年から内野守備コーチとしてメジャーのコーチングスタッフに加入。2020年からはブーン監督のもとでベンチコーチを務めてきた。

MLB公式サイトによると、ベネズエラ出身の人物がフルタイムの監督を務めるのは、オジー・ギーエンに続いてメンドーサが史上2人目。メンドーサはほとんど監督経験がなく、母国ベネズエラのウィンター・リーグで指揮を執った経験があるのと、ブーン監督が退場処分を受けた試合でピンチヒッターとして監督を務めた経験があるくらいである。

メッツは長年ブリュワーズのフロントオフィスを牽引してきたデービッド・スターンズが球団史上初の編成本部長に就任したため、カウンセルをブリュワーズから引き抜くことが確実視されていた。しかし、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、メッツがカウンセルに対して当初提示していたオファーは、カブスの5年4000万ドルを大きく下回っていたという。

カウンセル以外には、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督、パドレス元監督のアンディ・グリーンらの名前も候補として挙がっていたが、最終的にはメンドーサが球団25代目の監督に就任することが確実になった。7シーズン指揮を執ったテリー・コリンズが退任したあと、ミッキー・キャラウェイ、カルロス・ベルトラン、ルイス・ロハス、ショウォルターと目まぐるしく監督が交代しているメッツだが、今度こそ「安定」を手に入れることができるだろうか。

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