島原市街地のサル わなで1匹を捕獲 目撃相次ぐ 長崎

箱わなで捕獲された野生のサル(島原市提供)

 長崎県島原市は6日、同市弁天町1丁目の民家敷地内で野生のサル1匹を捕獲したと発表した。同市街地でサルの目撃例が相次いだのを受けて市が設置した箱わなに入っていた。
 市によると2日夕、付近住民が箱わな内にいるのを発見し、市に通報した。3~4歳とみられ、市職員が確認した際は「キーキー」と鳴き、落ち着かない様子で歩き回っていた。この民家には、庭の柿を食べにたびたび出没。箱わな内には落花生を入れていた。市は市施設で保護し、処置を検討している。
 市内では4月下旬から、山に近い安中地区の住宅街を皮切りに、市中心部の森岳、霊丘、白山各地区で目撃された。今回捕獲したサルかどうかは不明という。これまで人の被害は報告されていないが、ビワなどの食害があり、市は箱わなを複数設置していた。

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