甲子園21世紀枠 長崎県初、連合チームを推薦 対馬・上対馬・壱岐商

 長崎県高野連は6日、第96回選抜高校野球大会(来年3月18日開幕・甲子園)の21世紀枠に、今秋の九州地区県大会で8強入りした対馬・上対馬・壱岐商の連合チームを推薦すると発表した。連合チームの推薦は長崎では初めて。12月8日に九州など全国9地区で候補を1校ずつに絞り、来年1月26日の選考委員会で、従来から1減となった2校が選出される。
 対馬、上対馬、壱岐商の離島3校は今夏の大会終了後、それぞれ部員不足で単独チームが組めなくなった。島内合宿や福岡への遠征などを通してグラウンド内外で結束力を高め、各校の若手指導者らも連携を取って熱心に指導している。
 秋の県大会は対馬と壱岐商が各6人、上対馬が3人の計15人で出場。1回戦で壱岐を延長タイブレークで下し、2回戦は九回逆転サヨナラでシード校の長崎西を退けると、3回戦は猶興館に再びタイブレークで競り勝つなど、劇的な展開で3勝を挙げた。準々決勝は大崎に1-8で敗れた。
 21世紀枠は2001年の第73回大会から導入。困難な状況の克服などを選考基準に、都道府県高野連がそれぞれ推薦する。

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